「好き」と「飽きない」は別物?—長く続けるための「飽きない仕事」の見つけ方
「昔はこうだった」「今の時代はぬるい」——このような言葉を使って他人に厳しさを強要することは、時代遅れだと感じるかもしれません。しかし、これを「自分に対して」だけならどうでしょうか?誰かに厳しさを押しつけるのではなく、自分に対してだけならば、あえて厳しい言葉をかけることも必要かもしれません。
この記事では、「なぜ自分に厳しくすることが大切なのか」や「成長につながる効果的な方法」について解説していきます。他者に厳しさを向けず、自分にだけ強い言葉をかけることで、どのように自己成長や仕事に向き合うべきかを考えてみましょう。
「飽きないこと」を見つける重要性—「好き」とは違うもの?
「好きなことを仕事にする」というフレーズを耳にすることが増えました。確かに、好きなことを仕事にできるなら、それはとても素晴らしいことです。しかし、好きなことが必ずしも「長続きすること」かと言えば、それは別問題です。実際に、仕事柄ということもありますが、私は毎日会計業務に携わっており、休日も含めてほぼ毎日、会計のことを考えています。それでも全く飽きることがないのです。妻や友人には「本当に飽きないの?」と不思議がられますが、もはや趣味の領域に入っている感覚です。
この記事では、**「好きなことと飽きないことの違い」や「飽きずに続けられる仕事を見つけるポイント」**について解説します。好きなことが長続きしないことも多い中で、自分にとって「飽きないこと」を見つけることで、どのように仕事や趣味を充実させていくかを考えてみましょう。
「好きなこと」と「飽きないこと」はなぜ違う?
「好きなこと」を仕事にするのは、非常に理想的な選択肢に見えます。ですが、現実的には、「好きなこと」だからこそ、やり続けることで飽きてしまうことも多いのです。例えば、好きな趣味を仕事にした結果、毎日それに取り組むことがストレスになり、最終的にはその趣味自体が嫌いになってしまった、という話を聞いたことがある人もいるかもしれません。
その一方で、「飽きないこと」は違います。好きなことほど情熱的ではないかもしれませんが、長期間取り組んでも嫌にならず、淡々と続けられることです。これが、「飽きないこと」の大きな特長です。では、なぜ「好きなこと」と「飽きないこと」は違うのでしょうか?
- 「好きなこと」は熱中するが、燃え尽きやすい:
好きなことには全力で取り組むため、燃え尽きてしまうことがよくあります。たとえば、短期間で集中して成果を出したあと、急に情熱が冷めてしまうことも。そのため、「好きなこと」が必ずしも長続きするとは限らないのです。 - 「飽きないこと」は、負担にならず自然に続けられる:
一方、「飽きないこと」は情熱が爆発するわけではありませんが、ストレスが少なく自然と続けられるものです。「これがなければ困る」と感じる日常の一部になっているため、取り組み続けること自体が苦痛にならないのです。 - 「飽きないこと」は、習慣化されやすい:
飽きないことは習慣化しやすく、毎日行っても疲れを感じにくいのが特徴です。好きなことは「気分が乗らないとやる気が出ない」といった浮き沈みがあるのに対し、飽きないことは多少気が乗らない日でも「やっておこう」と思えるので、結果的に継続しやすいのです。
このように、「好きなこと」と「飽きないこと」の違いを理解しておくことで、自分が本当に長く続けられるものを見つけるヒントになります。
飽きないことを仕事にするための考え方
では、どのようにして自分にとっての「飽きないこと」を見つけ、仕事や趣味にしていくことができるのでしょうか?ここでは、「飽きないこと」を見つけるための具体的なポイントを紹介します。
1. 「毎日続けても苦にならないこと」を見つける:
「飽きないこと」は、毎日取り組んでも嫌にならないことです。たとえば、読書が好きな人なら「毎日1時間の読書を苦痛に感じないか?」と考えてみましょう。また、会計のように、どんなに時間を費やしてもストレスが溜まらず、むしろ充実感を得られることがあれば、それがあなたにとっての「飽きないこと」かもしれません。
2. 「誰に理解されなくても続けられること」を基準にする:
飽きないことは、他人の評価や周囲の理解を必要としません。たとえば、筆者の場合、妻や友人に会計業務を「なんで飽きないの?」と不思議がられても、まったく気になりません。むしろ「気持ち悪がられる」とすら思われるかもしれませんが、それでも続けたいと思えることなら、それがあなたの「飽きないこと」なのです。
3. 「成果がなくても続けたいと思えるか」を確認する:
「飽きないこと」は、すぐに結果が出なくても続けられるものです。たとえば、仕事であれば、昇進や昇給といった目に見える成果がなくても、その業務に充実感を覚えるかどうかが重要です。趣味でも、他人からの評価がなくても、黙々と続けたいと思えるものが「飽きないこと」に当たるでしょう。
このように、自分が「飽きないこと」の特性を理解し、日常生活や仕事の中でそれを探し出すことができれば、ストレスなく充実した時間を過ごすことができるようになります。
ではまた!